商品開発・イノベーション

  • 2023.08.23

【夏休みの自由研究2023】日本唯一の馬具メーカー・ソメスサドル

夏季休暇の時期は、読めていなかった書籍や資料に手を付ける良いタイミングということで、このブログでも、読んだ書籍について毎年紹介しています。今回は、今年発売された三浦暁子氏の著作「ソメスサドルの挑戦~炭鉱の町から世界へ」と、この本をきっかけに周辺情報を調べる中で見つけた山本聖氏の著作「世界ナンバーワンの日本の小さな会社」をもとに、北海道の中小企業で、日本唯一の馬具メーカー、また革製品メーカーであるソ […]

  • 2023.02.01

スタートアップによる価値創造とデザイン

一橋ビジネスレビュー2022年冬号(東洋経済新報社)では、「デザインとは何か? 経営とイノベーションの本質に迫る」というテーマでの特集が組まれています。この特集の1つ目の論文が、永井一史氏の「デザインの本質」です。 永井氏は、(株)HAKUHODO DESIGNの代表取締役社長、ならびに多摩美術大学美術学部の教授であり、「産業競争力とデザインを考える研究会」のメンバーとして、2018年5月に経済産 […]

  • 2023.01.25

スタートアップ育成5か年計画を読む③大学発スタートアップ創出支援

前回、前々回に続き、「スタートアップ育成5か年計画」の詳細についてレビューをしています。 今回は、「第一の柱:スタートアップ創出に向けた人材・ネットワークの構築」について、特に「大学におけるスタートアップ創出支援」を中心に紹介します スタートアップ創出に向けた人材・ネットワークの構築 スタートアップ創出に向けた人材・ネットワークの構築のために以下の具体的取組として、 (1)メンターによる支援事業の […]

  • 2023.01.18

スタートアップ育成5か年計画を読む②研究開発支援の強化

前回に続き、「スタートアップ育成5か年計画」の詳細についてレビューをしています。(https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/atarashii_sihonsyugi/kaigi/dai13/gijisidai.html) 前回のブログはこちら↓ 今回は、SBIR(Small Business Innovation Research)制度の抜本見直しなど、研究開発の支援に関す […]

  • 2023.01.11

スタートアップ育成5か年計画を読む①オープンイノベーションの必要性

2022年11月28日に開かれた第13回「新しい資本主義実現会議」において、「資産所得倍増プラン」とともに「スタートアップ育成5か年計画」が決定されました。(https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/atarashii_sihonsyugi/kaigi/dai13/gijisidai.html) 政府広報オンライン「新しい資本主義を実現に向けて」では、実現するための取り組み […]

  • 2022.08.31

イノベーションと企業形態

先日、東京工業大学の集中講座にて、製品開発に関する事例についてオンラインで講義をしました。私がメーカー時代に体験した商品開発業務について、開発体制のこと、商品企画のプロセスを中心に話をしました。 また、専修大学経営学部では「デザインと経営」という講義を3人の先生と担当しており、今年の前期で3年目を迎えました。こちらでは、私は3回の講義を担当しています。 企業規模によって変わる開発フロー 「デザイン […]

  • 2022.07.27

大画面化・高画質化が進んだテレビのもう1つの歴史

日経トレンディ2022年8月号では、同誌の創刊35周年記念の特集として、「いいものオールタイムベスト」と題し、様々な商品カテゴリーにおけるヒット商品の歴史を振り返っています。(https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00677/00001/) この中で最初に紹介されているのが「テレビ」です。確かに、様々な業界のトレンド・新商品情報を中心に構成される当誌 […]

  • 2022.05.11

2022年度中小企業白書の注目トピック①「ブランド構築」と「デザイン経営」

 2022年度の中小企業白書・小規模事業者白書が公表されました。中小企業白書・小規模事業者白書は、国が中小企業・小規模事業者を取り巻く経営環境や事業者による企業経営の実態を分析し、今後の展望や施策について紹介するものです。  今年の白書において、私が一番注目したのは、中小企業白書の第2章「企業の成長を促す経営力と組織」において、中小企業が付加価値を向上しながら成長するための方法として、ブランドや人 […]

  • 2021.03.21

自社製品を開発する力を鍛えるステップ

届けたい人を決めて開発すること 3月17日に、品川区が主催する「ビジネス支援講座」のオンラインセミナーに登壇しました。テーマは「中小製造業が自社製品を開発するヒント~大切にしたい4つのステップ~」で、大学院の修士論文の内容で話をしてほしい、という主催者側からのリクエストに答えて、内容を構成しました。 90分ほど話をさせて頂いたあと、参加者の方からの質問をお受けしたのですが、一番最後の質問が「自社製 […]

  • 2021.02.22

製品開発のアイデアの起点を「誰」に見出すのか

3月に、中小製造業の新商品開発に関するオンラインセミナーに登壇することになりました。大学院で執筆した修士論文を見て頂いて声を掛けて頂いたということでとても嬉しく思っています(令和3年3月度品川区ビジネス支援講座)。 もっとも、論文を書いていたのは2014年から2015年に掛けてで、それから大分時間が経っています。もちろん、本質的に大切なことは変わっていないと思いますし、論文では本質的なことを取り上 […]

  • 2021.01.14

脱炭素社会へのシフトに対応しよう②アップルカーの登場

2024年、アップルカー登場か 前回のブログでは脱炭素社会に対応した電気自動車の動向について書きましたが、昨年の年末に電気自動車に関するあるニュースが世界的に話題になりました。「アップルカー」、すなわち、アップル社が電気自動車を発売する、という話題です。 このニュースは、Reuters(ロイター)や台湾の報道機関が報じたもので、アップルによる自動車部品や装備品の注文が台湾において増加しており、「画 […]

  • 2021.01.03

脱炭素社会へのシフトに対応しよう!

今度こそ、脱炭素社会に向けて動き出せるのか?  2020年は、国内では久しぶりに政権交代が起こった年でした。デジタル庁発足の決定なども話題になっていますが、産業界へのインパクトが大きいトピックとしては、所信表明演説で「2050年にカーボンニュートラル、脱炭素社会の実現を目指す」ことを宣言したことでしょう。  この表明に続いて、経済産業省が30年代半ばに国内の新車販売をすべて電動車とする目標を設定す […]

  • 2020.11.28

【セミナー報告】小さくはじめるデザイン経営

 11月24日に、K-NIC(Kawasaki-NEDO Innovation Center(K-NIC))様にて「経営にイノベーションを起こすヒント 小さくはじめるデザイン経営」というオンラインセミナーの講師を務めました。「デザイン経営」については、このブログでも一度紹介しています。 今回のセミナーでは、デザイン経営とは何なのか、また、企業(特に中小企業やスタートアップ企業)がデザイン経営の考え […]

  • 2020.11.07

【ヒット商品が生まれる理由・2020年編】D2Cモデルのキモ

 まだ11月に入ったばかりですが、早くも日経トレンディ12月号で「2020 ヒット商品ベスト30」が発表されました(https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00379/00001/?P=2)。ヒット商品ランキングについて過去2回こちらのブログで紹介していますが、おかげさまでいずれも沢山の方に読んで頂けているようなので、今回も早速取り上げてみたいと思いま […]

  • 2020.10.13

制約から生まれるイノベーション②酒税はイノベーションを生んだのか

2026年まで続く酒税の改正  10月1日に酒税改正が実施されました。これにより、ビールは1リットルあたり20円の減税、発泡酒(麦芽比率50%以上)は1リットルあたり20円の減税、新ジャンル(ビール・発泡酒を除くビールテイスト飲料)は1リットルあたり28円の増税となりました。  今回の変更は、2018年4月の酒税法改正に伴うもので、この後も2023年10月、2026年10月と、段階的に酒税の税率が […]

  • 2020.09.21

制約から生まれるイノベーションに期待する

 2020年9月15日付の日本経済新聞で紹介されていた、ロッキング・オングループ代表で音楽評論家の渋谷陽一氏を講師とする参加型Webセミナー「アフターコロナを考える」(2020年8月18日実施)のアーカイブを視聴しました。 ※2020年9月19日現在、https://events.nikkei.co.jp/archive_ac9/ にて閲覧可能  音楽評論家として知られる渋谷氏ですが、2000年に […]

  • 2020.09.09

オープンイノベーションで社会課題の解決に挑戦しよう

「スイングバイIPO」という新しい出口戦略  2020年9月7日付の日本経済新聞によると、KDDI子会社でIoT向け通信を手掛けるソラコムが、新規株式公開(IPO)を検討しているとのことです。  2015年設立のソラコムは、2017年に買収額約200億円でKDDIの傘下に入りました。KDDIの販売網を使ってガスなどインフラ大手との大型契約が決まるなどして、現在のソラコムの契約回線数は買収前から25 […]

  • 2020.08.17

夏休みの自由研究~思考を”ジャンプ”させる方法を学ぶ

 このブログでは、たびたび新しい商品・サービスの企画やコンセプトの創出に有効な思考法・手法について、経営学での研究なども含めて紹介しています。これは私が良質なコンセプトメイクを行うことについて、日頃から強い興味関心をもっているためです。  中でも、アイデアやコンセプトは生み出したものを「ジャンプ」させることが重要だと考えており、これを実現する手法について特に強い問題意識をもって探索しています。ロジ […]

  • 2020.07.26

テスラは自動車に新しい「意味」を与えた

 DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー(ダイヤモンド社)の2020年8月号のテーマは「気候変動」です。ビジネスに関する最新研究や論稿が掲載される本書としては少し趣の異なるテーマであるように思われますが、サブタイトルが「顧客・人材・資金の獲得につなげる機会」とあるように、気候変動にまつわる事業環境の変化をどのように企業経営の機会として生かすか、ということがテーマになっています。  日本では今 […]

  • 2020.07.12

経営者の「哲学」が経営を決める

 最近、新聞である書籍の広告欄に目を奪われました。 「直感で発想 論理で検証 哲学で跳躍」  これは、現在国際大学の学長を務める経営学者、伊丹敬之氏が今月発表した本のタイトルです(「経営の知的思考 直感で発想 論理で検証 哲学で跳躍」東洋経済新報社)。経営の知的思考、というタイトルの通り、経営者が決断、経営判断する上でのプロセスについて書かれた本で、その要諦が「直感で発想し、論理で検証し、哲学で跳 […]

  • 2020.06.18

ヒット商品が生まれる理由【2020年上半期編】

 日本中、世界中で自粛の嵐に見舞われる中、それでも季節は流れ、今年ももう6月半ばになってしまいました。この時期恒例の上半期のヒット番付が発表されています。以前このブログでは雑誌「日経トレンディ」2019年のヒット商品ランキングを紹介しましたが、今回は「日経MJ」のヒット商品番付から、今年の上半期の消費動向について、考察してみたいと思います。 外出自粛、巣ごもり商品を反映した番付  今年の上半期は、 […]

  • 2020.06.03

「共感」で支えあい、新しい価値を生み出そう

 今年の4月から川崎にある創業支援施設K-NIC(Kawasaki-NEDO Innovation Center、https://www.k-nic.jp/)のサポーター(支援専門家)を務めており、月1回程度創業相談を担当していく予定です。6月2日、このK-NICのオンラインイベントに登壇しました。「基礎から学ぶ、コロナ時代に顧客から選ばれる商品作りとは」というタイトルで、私がこれまで経験・研究し […]

  • 2020.05.23

ソニー復活の原動力「リカーリングモデル」とは

 5月13日にソニーが決算発表を行い、その報道で「ソニー、サブスクが下支え エレキ減速も営業3割減速」との日本経済新聞の記事を見て、今回はこの記事から展開しようと思っていたのですが、その後「金融事業の完全子会社化」「ソニーグループへの社名変更」とニュースが続きました。以下は、5月20日付日本経済新聞の記事からの抜粋です。 ソニーの「リカーリング」比率は19年度には約5割と、15年度の35%から上昇 […]

  • 2020.04.26

商品やサービスの数だけ、開発ストーリーがある

 今週、バルミューダ社が新しいワイヤレススピーカーの発売を発表しました。  ぱっと見の印象はスピーカーというよりランプのようですが、「今までにない音楽体験をお届けするワイヤレススピーカー」として、「360°広がる立体的で抜けるような気持ちよいサウンドと、グルーヴを増幅させる輝きでライブステージのような臨場感をつくり出す」という、他では聞いたことのない特徴を持った商品です。  バルミューダは2003 […]

  • 2020.04.19

不要不急が叫ばれる今、できること

 最近、よく耳にする言葉として「不要不急」という言葉があります。この単語、どこかで聞いたことがあるな、と思っていたのですが、かつて読んだ書籍『横井軍平ゲーム館~「世界の任天堂」を築いた発想力』(2015年、筑摩書房)に登場していました。  この本でインタビューに答えている横井軍平氏は、元任天堂の開発部長でありアナログ玩具からゲーム&ウォッチ、ファミコンなど数多くの名作玩具を世に送り出した方です。も […]

  • 2020.04.13

”Zoom”が急速に普及している理由

 新型コロナウイルス対策のため、日本でも海外でも、Web会議の活用が急激に進んでいます。その中で一番注目されているサービスは”Zoom”でしょう。新規利用者を一気に獲得し、ユーザー数を急速に拡大しているようです。  Zoom Video Communications, Inc.は2011年創業で、2019年4月にNASDAQに上場しました。IPO企業の多くが赤字で上場する中、黒字で上場したことでも […]

  • 2020.04.05

「デザイン経営」に取り組みたい企業のためのイントロダクション

 2018年に経済産業省と特許庁が『「デザイン経営」宣言』を発表して以降、デザイン経営を浸透させるための行政主導の取り組みは続いています。先月には、特許庁のとりまとめによるデザイン経営の事例集が公開されました。 https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/mono/human-design/reports.html  公開物の1つである「デザイン […]

  • 2020.03.06

時に気まぐれな消費者とどう付き合い、価値を届けるか?

 新型肺炎感染拡大の影響で、マスク、消毒液などの品薄状態が定常化して久しいですが、先週の政府からの「イベント自粛要請」「休校要請」のあたりから、インスタント食品やトイレットペーパーやティッシュペーパーの品薄が起こっている、という報道を聞いて驚きました。インスタント食品については、今後外出も規制される可能性がある、また、そもそもできるだけ外出したくないという風潮によるものだと言われていますし、トイレ […]

  • 2020.02.02

中小企業の新製品開発はどのように始めるか

 今週、自社製品の開発に取り組みたい、という経営者にお話を聞く機会がありました。特殊部品や試作品の金属加工を短納期に対応できることを強みとしている企業でしたが、新しいことに取り組みたいという思いの背景には、自社がやっている事業で10年後同じだけ売上を上げられる保証はない、自分の会社がなくなってしまうかもしれない、という強い危機感があることを感じました。  2017年の中小企業白書ではテーマの1つに […]

  • 2020.01.14

デザインでイノベーションを起こす②「意味のイノベーション」と「デザイン思考」

 前回は、デザインを用いてイノベーションを起こす方法の1つとして「意味のイノベーション」という考え方を紹介しました。今回は、「デザイン思考」を用いたイノベーションについて取り上げ、両者の比較に関する私見を述べたいと思います。おそらく、「デザイン思考」という言葉自体を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。 デザイナーのものの見方、考え方に倣うこと  デザイン思考をビジネスに活用することを普及 […]

  • 2020.01.07

デザインでイノベーションを起こす①「意味のイノベーション」

 2020年1月5日の日経電子版に「白物家電、静かに復活 洗濯機価格は10年で9割高く」という記事が掲載されていました。 (https://r.nikkei.com/article/DGXMZO5389979027122019SHA000?unlock  ※記事は日経電子版会員限定となっています ) 消費者ニーズやライフスタイルの変化に対応した白物家電 (上記グラフは日経電子版記事より)この記事に […]

  • 2019.12.03

ヒット商品が生まれる理由

 例年この時期になると、今年のヒット商品、流行語など、今年話題になったものの特集が続々出てきます。私は前職の仕事柄、ヒット商品特集の雑誌はチェックしたくなり、ついつい毎年購入してしまいます。  今年の雑誌「日経トレンディ」が選んだ2019年のヒット商品のベスト3は、「ワークマン」「タピオカ」「PayPay」でした。「タピオカ」と「PayPay」については、街中でも、テレビでもよく見たので妥当な気が […]

  • 2019.11.19

「マーケティング活動」の定義

 来年の2月に、毎年秋に創業スクールの講師としてお招きいただいている本庄早稲田国際リサーチパークにて、丸一日のマーケティングの研修の講師を務めることになりました。これまで、創業スクールの中ではおおよそ2時間ほど時間を取って、マーケティングの基本的な考え方と、顧客とのコミュニケーションに関する考え方やツールの説明、メッセージの作り方を紹介してきました。今回の研修では、対象者が創業者ではなくすでに事業 […]

  • 2019.11.10

デザイナーの皆さんに伝えたいこと【講義録@多摩美術大学】

 11月7日、多摩美術大学環境デザイン学科の松澤研究室にお伺いして、産学共同プロジェクトProject Based Learningに取り組んでいる学生さんたちに話をする機会を頂きました。テーマは「デザイナーの皆さんに伝えたいこと」としました。企業への提案に取り組んでいる皆さんに私が体験したメーカーでの商品開発についてお話してプロジェクトの活動に生かしてもらうことはもちろんですが、将来プロのデザイ […]

  • 2019.11.04

デザイン活用は、組織づくり、文化づくりから始めよう 【「小さくはじめるデザイン室」サービス開始にあたって】

 VALUE LABOが提供するサービスとして、「小さくはじめるデザイン室」の告知を開始しました。このサービスは、草野さんが2年ほど前から企業研修の一環として行っていた「出張デザインレクチャー」をベースにしており、デザイン室を新設する組織文化醸成やデザイン室担当者の育成を行います。  私たちが想定するデザイン室は、企業におけるデザインマネジメントを担当する部署を想定しており、デザインに関する業務に […]

  • 2019.10.06

ブランドとデザインの関係(まずはプロダクト編)

 前回のブログで、「Appleの一連の製品に見られるデザインの統一感や世界観を日本の家電ブランドの製品群から感じることは難しい」という記述をしましたが、これに関して、「デジタル製品ばかりのAppleと違い、商品の幅が広い家電メーカーで統一感を持たせるのは難しいのでは」というコメントを頂きました。  これについては、私がメーカーに在籍していた時にも感じていたことで、テレビとドライヤーくらいの極端な例 […]

  • 2019.09.29

デザインを活用するステップを知ろう

 これまで2回のブログでは、私の考える「経営のデザイン」が、デザインマネジメントにおける「マネジメントのデザイン」( Designing Management :デザイン能力と創造性を高めるための人的資源管理、組織体制の構築や、デザインを核に据えた経営戦略の立案、実行)の実現を目指すものであること、その実現が中小企業にこそ求められると考えていることについて紹介しました。今回は「経営のデザイン」の具 […]

  • 2019.09.22

中小企業診断士である私が、なぜ「経営とデザイン」に取り組むのか。

 国内の中小企業の中には、競合企業や大手企業に負けないような優れた技術を持っている企業が多数存在します。ところがそのような企業であっても、自社商品が思うように売れない、高い技術に見合う価格で製品やサービスを販売できずに苦しい経営を強いられている企業は少なくありません。  一方、従業員数名の企業が、世界に通用する商品を生み出し続け、安定した売り上げを続けている例も多くあります。こうした違いは何から生 […]