辰野 博一

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  • 2023.08.23

【夏休みの自由研究2023】日本唯一の馬具メーカー・ソメスサドル

夏季休暇の時期は、読めていなかった書籍や資料に手を付ける良いタイミングということで、このブログでも、読んだ書籍について毎年紹介しています。今回は、今年発売された三浦暁子氏の著作「ソメスサドルの挑戦~炭鉱の町から世界へ」と、この本をきっかけに周辺情報を調べる中で見つけた山本聖氏の著作「世界ナンバーワンの日本の小さな会社」をもとに、北海道の中小企業で、日本唯一の馬具メーカー、また革製品メーカーであるソ […]

  • 2023.05.10

九州発「感動のあるエアライン」への期待

今年の5月の連休は、4年ぶりに妻の実家のある大阪に行きました(タイトル写真は、2023年5月5日関西国際空港にて筆者撮影)。大阪への帰省では、できるだけ「スターフライヤー(STARFLYER)」の便を利用するようにしています。それは、我が家ではスターフライヤーの評価が高いからです。 スターフライヤー社は2002年12月に航空運送事業への新規参入を目的として設立され、2006年3月に国内線定期便(北 […]

  • 2023.02.01

スタートアップによる価値創造とデザイン

一橋ビジネスレビュー2022年冬号(東洋経済新報社)では、「デザインとは何か? 経営とイノベーションの本質に迫る」というテーマでの特集が組まれています。この特集の1つ目の論文が、永井一史氏の「デザインの本質」です。 永井氏は、(株)HAKUHODO DESIGNの代表取締役社長、ならびに多摩美術大学美術学部の教授であり、「産業競争力とデザインを考える研究会」のメンバーとして、2018年5月に経済産 […]

  • 2023.01.25

スタートアップ育成5か年計画を読む③大学発スタートアップ創出支援

前回、前々回に続き、「スタートアップ育成5か年計画」の詳細についてレビューをしています。 今回は、「第一の柱:スタートアップ創出に向けた人材・ネットワークの構築」について、特に「大学におけるスタートアップ創出支援」を中心に紹介します スタートアップ創出に向けた人材・ネットワークの構築 スタートアップ創出に向けた人材・ネットワークの構築のために以下の具体的取組として、 (1)メンターによる支援事業の […]

  • 2023.01.18

スタートアップ育成5か年計画を読む②研究開発支援の強化

前回に続き、「スタートアップ育成5か年計画」の詳細についてレビューをしています。(https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/atarashii_sihonsyugi/kaigi/dai13/gijisidai.html) 前回のブログはこちら↓ 今回は、SBIR(Small Business Innovation Research)制度の抜本見直しなど、研究開発の支援に関す […]

  • 2023.01.11

スタートアップ育成5か年計画を読む①オープンイノベーションの必要性

2022年11月28日に開かれた第13回「新しい資本主義実現会議」において、「資産所得倍増プラン」とともに「スタートアップ育成5か年計画」が決定されました。(https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/atarashii_sihonsyugi/kaigi/dai13/gijisidai.html) 政府広報オンライン「新しい資本主義を実現に向けて」では、実現するための取り組み […]

  • 2022.11.30

グッドデザイン賞にみるソーシャルデザインとデザイン思考

2022年11月1日、公益財団法人日本デザイン振興会は「2022年度グッドデザイン大賞」を発表し、アトリエe.f.t.、合同会社オフィスキャンプ、一般社団法人無限による「地域で子ども達の成長を支える活動 まほうのだがしやチロル堂」が選ばれました。 https://www.jidp.or.jp/ja/2022/11/01/grandaward2022?query=tagNames%3DNEWS%26 […]

  • 2022.09.07

「経営者の高齢化」に考えること

8月後半から9月頭に掛けて、日本の2つの大企業の経営者に関するニュースが報じられました。1つは、京セラの会長・稲盛和夫氏の逝去。そしてもう1つは、日本電産の社長(COO)交代です。 稲盛氏は、私の故郷鹿児島県が生んだ偉大な経営者であり、私の実家の街にも4,000人規模の工場があって、小さい頃から京セラという名前が身近にありました。そして、私がメーカーを退社した後に経営学を学ぶようになると、京セラの […]

  • 2022.08.31

イノベーションと企業形態

先日、東京工業大学の集中講座にて、製品開発に関する事例についてオンラインで講義をしました。私がメーカー時代に体験した商品開発業務について、開発体制のこと、商品企画のプロセスを中心に話をしました。 また、専修大学経営学部では「デザインと経営」という講義を3人の先生と担当しており、今年の前期で3年目を迎えました。こちらでは、私は3回の講義を担当しています。 企業規模によって変わる開発フロー 「デザイン […]

  • 2022.08.17

夏休みの自由研究2022~「経営」と「面白いストーリー」

夏季休暇、年末年始の休暇は、本を精読するのに良いタイミングです。一昨年のブログでは、数冊を取り上げて紹介をしましたが、今年は、何冊か読んだうちで一番印象に残った「ストーリーとしての競争戦略—優れた戦略の条件」(東洋経済新報社)について紹介します。本書は、2010年に発行された一橋大学楠木健教授の著作です。発行部数は20万部を超えているという、経営学の本としては定番中の定番です。 私自身は大学院に通 […]

  • 2022.07.27

大画面化・高画質化が進んだテレビのもう1つの歴史

日経トレンディ2022年8月号では、同誌の創刊35周年記念の特集として、「いいものオールタイムベスト」と題し、様々な商品カテゴリーにおけるヒット商品の歴史を振り返っています。(https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00677/00001/) この中で最初に紹介されているのが「テレビ」です。確かに、様々な業界のトレンド・新商品情報を中心に構成される当誌 […]

  • 2022.07.06

学びに前向きな組織を作ろう~「リスキリング」に向き合うヒント

この1か月間ほど、創業スクールの講師をしていました。こちらでの創業スクールは2015年から毎年行われており、初回から講師を担当しています。これまでに、累計100名ほどの修了生の方と、学びの時間を共有してきました。(本庄早稲田国際リサーチパークHP http://www.howarp.or.jp/eventnews/20220604-0702/) 受講生の属性は様々で、定年を見据えて自分で新しい仕事 […]

  • 2022.06.01

2022年度中小企業白書の注目トピック④「中小企業が対応を迫られる外部環境」

 2022年度の中小企業白書の第2章「企業の成長を促す経営力と組織」において紹介されている無形資産投資への取り組みについて紹介していく特集の最終回・第4回は、「中小企業が対応を迫られる外部環境」に関する記述に関して取り上げます。言及されているのは、「海外展開」「脱炭素化」「ビジネスと人権」です。 海外展開  感染症の流行以降、海外への往来が制限され、海外とのビジネスが以前のように行うことが難しい状 […]

  • 2022.05.25

2022年度中小企業白書の注目トピック③「経営理念・ビジョン」

 2022年度の中小企業白書の第2章「企業の成長を促す経営力と組織」において紹介されている無形資産投資への取り組みについて紹介していく特集の第3回は、「経営理念・ビジョン」に関する記述に関して取り上げます。(株)東京商工リサーチが実施した「中小企業の経営理念・経営戦略に関するアンケート」を主に用いて、中小企業における経営理念・ビジョンの浸透について分析されています。 経営理念・ビジョン策定の現状 […]

  • 2022.05.18

2022年度中小企業白書の注目トピック②「人的資源管理」

 2022年度の中小企業白書の第2章「企業の成長を促す経営力と組織」において紹介されている無形資産投資への取り組みについて紹介していく特集の第2回は、「人的資源管理」に関する記述に関して取り上げます。人的資源管理(Human Resouces Management:HRM)とは、人材を重要な経営資源として捉え、教育、評価、報酬などの人事施策を体系的に構築・運用する仕組みのことです。HRMと企業業績 […]

  • 2022.05.11

2022年度中小企業白書の注目トピック①「ブランド構築」と「デザイン経営」

 2022年度の中小企業白書・小規模事業者白書が公表されました。中小企業白書・小規模事業者白書は、国が中小企業・小規模事業者を取り巻く経営環境や事業者による企業経営の実態を分析し、今後の展望や施策について紹介するものです。  今年の白書において、私が一番注目したのは、中小企業白書の第2章「企業の成長を促す経営力と組織」において、中小企業が付加価値を向上しながら成長するための方法として、ブランドや人 […]

  • 2021.08.22

自社のロゴマークを作ったら、「デザインの力」を再認識できた

自分の社名が今一つしっくり来ない問題 現在の法人名である「タツノ経営デザイン」という屋号は、2015年1月に個人事業主として開業届を出した時から使っていて(個人の時に表に出すことはあまりなかったですが)、2016年1月からは社名として使っています。法人を作る時には色々と決めることがありますが、一番悩んだのは社名でした。 まず、「経営デザイン」という言葉は使いたいと思っていました。文字通り「経営をデ […]

  • 2021.03.21

自社製品を開発する力を鍛えるステップ

届けたい人を決めて開発すること 3月17日に、品川区が主催する「ビジネス支援講座」のオンラインセミナーに登壇しました。テーマは「中小製造業が自社製品を開発するヒント~大切にしたい4つのステップ~」で、大学院の修士論文の内容で話をしてほしい、という主催者側からのリクエストに答えて、内容を構成しました。 90分ほど話をさせて頂いたあと、参加者の方からの質問をお受けしたのですが、一番最後の質問が「自社製 […]

  • 2021.02.22

製品開発のアイデアの起点を「誰」に見出すのか

3月に、中小製造業の新商品開発に関するオンラインセミナーに登壇することになりました。大学院で執筆した修士論文を見て頂いて声を掛けて頂いたということでとても嬉しく思っています(令和3年3月度品川区ビジネス支援講座)。 もっとも、論文を書いていたのは2014年から2015年に掛けてで、それから大分時間が経っています。もちろん、本質的に大切なことは変わっていないと思いますし、論文では本質的なことを取り上 […]

  • 2021.02.07

「小さくはじめるD2C」は基本を大切に

先日、ある地方産業の経営者や行政関係者に向けて、「D2C(Direct To Consumer)」に関する講演をさせて頂きました。D2Cについては、以前このブログでも紹介していますが、企画開発した製品を販売するためのECサイトの立ち上げから顧客への情報発信、広告、マーケティング、購入まで全てがデジタルで完結し、生産者(メーカー)と消費者を直接つなぐビジネスモデルです。日本国内では、1つのメーカーが […]

  • 2021.01.14

脱炭素社会へのシフトに対応しよう②アップルカーの登場

2024年、アップルカー登場か 前回のブログでは脱炭素社会に対応した電気自動車の動向について書きましたが、昨年の年末に電気自動車に関するあるニュースが世界的に話題になりました。「アップルカー」、すなわち、アップル社が電気自動車を発売する、という話題です。 このニュースは、Reuters(ロイター)や台湾の報道機関が報じたもので、アップルによる自動車部品や装備品の注文が台湾において増加しており、「画 […]

  • 2021.01.03

脱炭素社会へのシフトに対応しよう!

今度こそ、脱炭素社会に向けて動き出せるのか?  2020年は、国内では久しぶりに政権交代が起こった年でした。デジタル庁発足の決定なども話題になっていますが、産業界へのインパクトが大きいトピックとしては、所信表明演説で「2050年にカーボンニュートラル、脱炭素社会の実現を目指す」ことを宣言したことでしょう。  この表明に続いて、経済産業省が30年代半ばに国内の新車販売をすべて電動車とする目標を設定す […]

  • 2020.11.28

【セミナー報告】小さくはじめるデザイン経営

 11月24日に、K-NIC(Kawasaki-NEDO Innovation Center(K-NIC))様にて「経営にイノベーションを起こすヒント 小さくはじめるデザイン経営」というオンラインセミナーの講師を務めました。「デザイン経営」については、このブログでも一度紹介しています。 今回のセミナーでは、デザイン経営とは何なのか、また、企業(特に中小企業やスタートアップ企業)がデザイン経営の考え […]

  • 2020.11.07

【ヒット商品が生まれる理由・2020年編】D2Cモデルのキモ

 まだ11月に入ったばかりですが、早くも日経トレンディ12月号で「2020 ヒット商品ベスト30」が発表されました(https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00379/00001/?P=2)。ヒット商品ランキングについて過去2回こちらのブログで紹介していますが、おかげさまでいずれも沢山の方に読んで頂けているようなので、今回も早速取り上げてみたいと思いま […]

  • 2020.10.13

制約から生まれるイノベーション②酒税はイノベーションを生んだのか

2026年まで続く酒税の改正  10月1日に酒税改正が実施されました。これにより、ビールは1リットルあたり20円の減税、発泡酒(麦芽比率50%以上)は1リットルあたり20円の減税、新ジャンル(ビール・発泡酒を除くビールテイスト飲料)は1リットルあたり28円の増税となりました。  今回の変更は、2018年4月の酒税法改正に伴うもので、この後も2023年10月、2026年10月と、段階的に酒税の税率が […]

  • 2020.09.21

制約から生まれるイノベーションに期待する

 2020年9月15日付の日本経済新聞で紹介されていた、ロッキング・オングループ代表で音楽評論家の渋谷陽一氏を講師とする参加型Webセミナー「アフターコロナを考える」(2020年8月18日実施)のアーカイブを視聴しました。 ※2020年9月19日現在、https://events.nikkei.co.jp/archive_ac9/ にて閲覧可能  音楽評論家として知られる渋谷氏ですが、2000年に […]

  • 2020.09.09

オープンイノベーションで社会課題の解決に挑戦しよう

「スイングバイIPO」という新しい出口戦略  2020年9月7日付の日本経済新聞によると、KDDI子会社でIoT向け通信を手掛けるソラコムが、新規株式公開(IPO)を検討しているとのことです。  2015年設立のソラコムは、2017年に買収額約200億円でKDDIの傘下に入りました。KDDIの販売網を使ってガスなどインフラ大手との大型契約が決まるなどして、現在のソラコムの契約回線数は買収前から25 […]

  • 2020.08.17

夏休みの自由研究~思考を”ジャンプ”させる方法を学ぶ

 このブログでは、たびたび新しい商品・サービスの企画やコンセプトの創出に有効な思考法・手法について、経営学での研究なども含めて紹介しています。これは私が良質なコンセプトメイクを行うことについて、日頃から強い興味関心をもっているためです。  中でも、アイデアやコンセプトは生み出したものを「ジャンプ」させることが重要だと考えており、これを実現する手法について特に強い問題意識をもって探索しています。ロジ […]

  • 2020.08.09

行動経済学の知見【ナッジ】をビジネスに活用しよう

 経済産業省のホームページで令和2年度の予算資料を確認していたところ、経済産業省がナッジ(Nudge)の活用した政策手法の活用推進を進めていることを知りました。さらに調べたところ、経済産業省は2019年5月21日のニュースリリースで省内に新たなプロジェクトチーム「METIナッジユニット」を設置することを発表しています。恥ずかしながら、まったく知りませんでした。今回は、このナッジについて掘り下げてい […]

  • 2020.07.26

テスラは自動車に新しい「意味」を与えた

 DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー(ダイヤモンド社)の2020年8月号のテーマは「気候変動」です。ビジネスに関する最新研究や論稿が掲載される本書としては少し趣の異なるテーマであるように思われますが、サブタイトルが「顧客・人材・資金の獲得につなげる機会」とあるように、気候変動にまつわる事業環境の変化をどのように企業経営の機会として生かすか、ということがテーマになっています。  日本では今 […]

  • 2020.07.12

経営者の「哲学」が経営を決める

 最近、新聞である書籍の広告欄に目を奪われました。 「直感で発想 論理で検証 哲学で跳躍」  これは、現在国際大学の学長を務める経営学者、伊丹敬之氏が今月発表した本のタイトルです(「経営の知的思考 直感で発想 論理で検証 哲学で跳躍」東洋経済新報社)。経営の知的思考、というタイトルの通り、経営者が決断、経営判断する上でのプロセスについて書かれた本で、その要諦が「直感で発想し、論理で検証し、哲学で跳 […]

  • 2020.07.04

経営理念は「必要」と思った時が「作りどき」

 昨年の暮れくらいからでしょうか、経営者の方と「経営理念」の制定に関わる話をする機会が絶えず続いています。相手の規模や業種は様々で、経歴も起業したばかりの方、新たな事業を立ち上げた方、起業以来成長を続けている企業、すでに歴史のある企業までいらっしゃいます。また、この期間に経営理念をトピックとしたセミナーに登壇させていただいたこともあります。そこで今回は、経営理念を制定する意義についてご紹介したいと […]

  • 2020.06.18

ヒット商品が生まれる理由【2020年上半期編】

 日本中、世界中で自粛の嵐に見舞われる中、それでも季節は流れ、今年ももう6月半ばになってしまいました。この時期恒例の上半期のヒット番付が発表されています。以前このブログでは雑誌「日経トレンディ」2019年のヒット商品ランキングを紹介しましたが、今回は「日経MJ」のヒット商品番付から、今年の上半期の消費動向について、考察してみたいと思います。 外出自粛、巣ごもり商品を反映した番付  今年の上半期は、 […]

  • 2020.06.03

「共感」で支えあい、新しい価値を生み出そう

 今年の4月から川崎にある創業支援施設K-NIC(Kawasaki-NEDO Innovation Center、https://www.k-nic.jp/)のサポーター(支援専門家)を務めており、月1回程度創業相談を担当していく予定です。6月2日、このK-NICのオンラインイベントに登壇しました。「基礎から学ぶ、コロナ時代に顧客から選ばれる商品作りとは」というタイトルで、私がこれまで経験・研究し […]

  • 2020.05.23

ソニー復活の原動力「リカーリングモデル」とは

 5月13日にソニーが決算発表を行い、その報道で「ソニー、サブスクが下支え エレキ減速も営業3割減速」との日本経済新聞の記事を見て、今回はこの記事から展開しようと思っていたのですが、その後「金融事業の完全子会社化」「ソニーグループへの社名変更」とニュースが続きました。以下は、5月20日付日本経済新聞の記事からの抜粋です。 ソニーの「リカーリング」比率は19年度には約5割と、15年度の35%から上昇 […]

  • 2020.05.08

価格設定は、内を見て、外を見て、経営者が決断しよう

 4月24日に、中小企業庁から中小企業白書が公表されました。 https://www.meti.go.jp/press/2020/04/20200424002/20200424002.html  例年、中小企業白書では、テーマが設定されて調査結果に基づいて分析が行われますが、今年は『「価値」を生み出す中小企業・小規模事業者』がテーマとなっており、新たな価値を生み出している中小企業や小規模事業者の特 […]

  • 2020.04.26

商品やサービスの数だけ、開発ストーリーがある

 今週、バルミューダ社が新しいワイヤレススピーカーの発売を発表しました。  ぱっと見の印象はスピーカーというよりランプのようですが、「今までにない音楽体験をお届けするワイヤレススピーカー」として、「360°広がる立体的で抜けるような気持ちよいサウンドと、グルーヴを増幅させる輝きでライブステージのような臨場感をつくり出す」という、他では聞いたことのない特徴を持った商品です。  バルミューダは2003 […]

  • 2020.04.19

不要不急が叫ばれる今、できること

 最近、よく耳にする言葉として「不要不急」という言葉があります。この単語、どこかで聞いたことがあるな、と思っていたのですが、かつて読んだ書籍『横井軍平ゲーム館~「世界の任天堂」を築いた発想力』(2015年、筑摩書房)に登場していました。  この本でインタビューに答えている横井軍平氏は、元任天堂の開発部長でありアナログ玩具からゲーム&ウォッチ、ファミコンなど数多くの名作玩具を世に送り出した方です。も […]

  • 2020.04.13

”Zoom”が急速に普及している理由

 新型コロナウイルス対策のため、日本でも海外でも、Web会議の活用が急激に進んでいます。その中で一番注目されているサービスは”Zoom”でしょう。新規利用者を一気に獲得し、ユーザー数を急速に拡大しているようです。  Zoom Video Communications, Inc.は2011年創業で、2019年4月にNASDAQに上場しました。IPO企業の多くが赤字で上場する中、黒字で上場したことでも […]

  • 2020.04.05

「デザイン経営」に取り組みたい企業のためのイントロダクション

 2018年に経済産業省と特許庁が『「デザイン経営」宣言』を発表して以降、デザイン経営を浸透させるための行政主導の取り組みは続いています。先月には、特許庁のとりまとめによるデザイン経営の事例集が公開されました。 https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/mono/human-design/reports.html  公開物の1つである「デザイン […]